不法投棄ごみ問題の抜本的解決を目指して、効果的に清掃活動をするためには、富士山のどこに、どんな種類の、どれぐらいの量のごみが落ちているかを、正確に調査する必要があります。富士山クラブは2006年度~2007年度の2年間、ドコモ・システムズ株式会社の技術協力を得て、「富士山環境ごみマップ」づくりに取り組みました。
具体的には、GPS機能がついたカメラ付携帯電話を利用して、富士山麓の公道、林道沿いを歩いて調査しました。不法投棄ごみを発見した場合は、カメラで撮影し、コメントを添えて、GPSの位置情報とともに、メールで送信します。その調査データを富士山クラブが整理し、ホームページの地図上でデータの概要を公開しています。また、そのデータに基づき、清掃活動を行っており、清掃活動成果をデータに反映させるほか、ボランティアによる定期的な事後調査活動も行っています。監視による抑止効果を高めようとの意図です。
現在では、五合目から上の登山道については、登山者のモラル向上などにより、悪質で故意のごみ投棄はほとんどみられなくなりました。ただ、残念ながら山麓への不法投棄など、すべてのごみの処理が終わったわけではありません。今後もごみマップが必要な状況はなくなりません。
また、富士山クラブは「富士山環境ごみマップ」で得られた経験を活用して、富士山だけにとどまらない全国の不法投棄ごみ問題に活用できる、解決モデルの提言に生かしていこうと考えています。
このプロジェクトは、ドコモ・システムズとの協働事業です。
このプロジェクトは、三井物産環境基金からの助成を受けています。