五合目、登山道、山小屋、トイレ、ごみ箱はありません。
富士登山では、あなたの出したごみはすべて持ち帰りましょう。
思い出は残して、ごみは一つも残さない。
これが富士山のルールです。
たばこの吸い殻、食べ物なら捨てても大丈夫だと思っていませんか?ダメです。そのうち分解して自然に戻ると思っていませんか? 富士山の五合目で一番低い登山口でも、御殿場口1440mです。標高が高いので気温が低く、分解も進みません。いつまでもそこに残っています。
富士登山の準備をするときに、なるべくごみを出さない工夫をしましょう。お菓子やアメなど、包装紙や外箱をはずして、中味だけを一つの袋に入れ替える。水はペットボトルでなく、水筒、給水パックコンテナー(飲み終われば折りたたんで小さくなる)に入れる。そして持ち物にごみをいれる袋を持ちましょう。
富士宮口 8月10日(13:30~21:00)、11日~18日(6:00~21:00)、
8月19日(6時~13:30)
須走口 8月11日(13:30~21:00)、12日~18日(6:00~21:00)、
8月19日(6時~13:30)
御殿場口 8月11日~19日 (6:00~12:00)
富士宮口 須走口
御殿場口
ビニールカッパや傘を雨具で持っていこうと思っていませんか?富士山で雨や風が強くなると、簡単に傘は折れ、ビニールカッパは破けてしまいます。これも最後はごみになってしまいます。雨にも風にも耐えられるしっかりした雨具を持っていきましょう。レンタルすることも可能です。
しばらく履いていなかった登山靴や運動靴は注意。富士登山では最低6時間は歩きます。五合目から上は、溶岩の小石の上を歩きます。靴底のゴムが劣化しているとはがれやすくなっています。ゴムが使われている登山道具は、ごみにならないように、使う前にしっかりチェック。
富士登山は3776mの頂上めざして登ります。昼間は暑い日差しの中、ご来光をめざして暗い中を歩くこともあります。高山病になることもあります。疲れたり、眠かったり、気分が悪かったりすると、注意力が落ちますね。休憩中に汗を拭いたタオル、外した手袋、水のボトル、あなたがうっかり忘れていったものが、登山道のごみになってしまいます。歩き始める前に、自分のまわりをよく見てから出発しましょう。仲間がいれば、お互いに忘れ物がないかチェックしましょう。
富士山にはごみ箱がありません。あなたが出したすべてのごみを持ち帰ってください。
富士山は国立公園であり、世界遺産でもあります。
日本一の富士山、日本のシンボル富士山、そして美しい富士山にごみはいりません。
「すべてのごみは持ち帰り」、ルールを守って富士山に登りましょう。
昨年(2017年)、登山道や山小屋の近くに、登山者が自分が出したごみ、例えば、飲み終わったペットボトル、雨に濡れたビニールカッパ(プラスチックレインウエア)、スナックや食べ物の包装紙(プラスチック)を、捨てていき、大きな問題になりました。
富士山をごみの山にしないでください。
富士山は昔から、神聖な山として、人々の信仰を集め、心のよりどころとなってきました。富士山に登ることで、富士山はあなたに感動やインスピレーションを与えてくれます。皆さん、一人ひとりが協力することで、ごみ一つない、美しい富士山にしていくことができます。
ごみを捨てること、不法投棄は犯罪です。「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」では、5年以下の懲役、もしくは1,000万円以下の罰金またはその両方の罰が科せられます。
◆問い合わせ先
静岡県くらし環境部環境局自然保護課富士山保全班
TEL:054-221-2545
(企画・運営)
認定特定非営利活動法人富士山クラブ