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2016年 理事長 年頭所感

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2016年 迎春

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ガーデン・アイランドは夢か

昨年は、富士山の清掃活動にとって画期的な年となった。昨年10月24日に「第一回ぐるり富士山風景街道一周清掃」が初めて国・周辺の自治体・富士山クラブ共催で実施された。ぼくが言う「画期的」という意味は、素晴らしい試みという意義も少しはあるが、むしろ、この程度のことが初めて試みられたというほどの意味である。日本のシンボルである富士山であってみれば、その環境保全のためには、国・地方自治体・民間団体(NPO)の三者が協力するくらいのことはごくごく当然のことだからである。

この17年間の富士山クラブの清掃活動は、大げさにいえば、孤軍奮闘に近いものがあった。しかし、ようやく富士山周辺の地方自治体も重い腰を上げて、共闘体制を組み始めた。その意義は大きい。それは、ぼくたちが狙った富士山の清掃活動を国民運動としたいという考えが、ようやく定着しようとしてきたからである。

周知のごとく、富士山は昔から、「遠くから見ると、これくらい美しい山はないが、近くで見ると、これほど汚い山はない」と言われていた。加えて、こうも言われた。「都会の人間は富士山の汚れを指摘し批判するが、地元の人間はそれに無関心である」と。けれども、ようやく都会と地元の考え方の差がかなり縮小してきたような気がする。その証左のひとつが「富士山風景街道清掃」という共通目標のもとで一致協力体制が徐々に形成されてきたことである。

僕はかねてから登山鉄道を提唱したり、静岡県川勝知事の提唱する周辺の市町村で形成する「ふじの国」ならぬアジアのスイスづくりを夢見たりしてきたが、実際上でもイギリスの旅行家イザベラ・バード女史が明治初期の日本を「ガーデン・アイランド」と賞讃したような環境を取り戻すことは、それほど困難なことではないと思う。日本人がそれを「心がける」ならば、30年で実現するのではないか。

これからは、ガーデン・アイランドづくりを富士山クラブから発信するというぐらいの心意気をもちたいものである。

理事長 奥島孝康

最終更新日  2016年1月 1日