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富士山の世界遺産登録勧告を受けて 理事長コメント

富士山の世界遺産登録勧告を受けて 理事長コメント

イコモスによる、富士山の世界遺産登録への勧告を受けて

 富士山、その崇高な姿は古来日本の文化や芸術、宗教の対象として神聖視されてきた。遠い昔の噴火活動によって現在の美しい円すい形を形作った富士山は日本の宝、日本人の誇りである。このたびイコモスの勧告によって富士山はようやく世界文化遺産に登録される運びとなった。その文化的、歴史的、宗教的な価値が世界で評価されたことになる。

 私たち富士山クラブは設立以来、富士山の環境保全・保護活動に取り組んで来た。山小屋のし尿問題に対し、バイオトイレ設置運動を展開して、垂れ流してきた「白い川」(使用した紙類の筋)をなくし、500㌧を超えるゴミを多くのボランティアとともに回収、今もなおその努力を続けている。

 今年、富士山クラブは設立15周年を迎える。登録を機に先人たちの心を受け継ぎ、次世代の子どもたちに美しい富士山をいかに守り伝えていけるのか、そのための戦略と具体的な手法を再検討し、その保全・保護のための長期的な社会的システム構築の取り組みが必要となろう。

2013年5月1日

理事長 奥島孝康

 

最終更新日  2013年5月 1日