富士山を取り囲む静岡・山梨両県、関係11市町、企業、住民、団体が一体となって
富士山をぐるりと囲む国道(139号、149号、469号)沿いを中心に清掃を行う
330人の参加の下、盛大に実施されました。
この清掃キャンペーンは、「ぐるり・富士山風景街道アクションネットワーク」に参加する
行政、企業、民間団体が実行委員会を結成、富士山クラブが総括事務局を務め、
10月の1か月間、富士山のまわりで地元住民が中心となって、富士山の美しい風景を守ろうと
する取り組みです。10月24日は、一斉清掃日として、両県各地で清掃活動が実施されました。
早朝、集合場所の道の駅 朝霧高原では、ダイヤモンド富士を見ることができました。
各市町村のゆるキャラたちも、ぞくぞくと応援に駆け付けてくれました。
左下写真 ゆるキャラ左から、
鳴沢村のなるシカくん、山梨県の武田菱丸、富士宮市のさくやちゃん、小山町の金太郎、
富士河口湖町のふじぴょん、静岡県のふじっぴーです。
秋晴れの空の下、開会式では、
実行委員長を務めた奥島孝康当クラブ理事長(写真上 右)が開会宣言、
続いて、開催地代表として富士宮市より渡邉恭一副市長、
富士山憲章推進会議代表として、静岡県富士山世界遺産課の小坂寿男課長よりご挨拶をいただきました。
スペシャルサポーターとして、
王貞治さん、野口健さん、ルー大柴さんから応援メッセージも届き、会場で披露されました。
参加者の皆さんは各担当場所へバス(偶然にもナンバーが「2239」=「富士山クラブ」!)で移動。
国道沿いでは、県境の双方向、それぞれの電光掲示版に、「清掃活動実施中」のサイン。
ドライバーにボランティアの皆さんへの注意を促します。
【山梨側リポート】
山梨県側での活動現場は、これまで多くのごみが確認されながらも、
交通量、カーブ、歩道の狭さなどが理由で活動を見合わせていた
国道139号線の道路脇です。
安全確保のため、一部の区間では路肩規制をしての実施となりました。
参加者の皆さんは3班に分かれ、
県境付近、精進湖、本栖湖の3区間のごみの回収に当りました。
道路脇は、場所によって樹海、急斜面、笹薮と、
回収が困難な箇所もあったのですが、
チームワークよく、みんなで声を掛け合いながら、
次々にごみを回収していきました。
回収されたごみは、
飲み物の空き容器や、弁当パックなどのポイ捨てごみだけではなく、
タイヤやホイール、機械の一部、塩ビパイプなど、
故意に捨てたと思われる大きなものも多く集められました。
約1時間30分ほどの作業を終えてみると、
20人前後のメンバーで構成されるグループのほとんどが
両手でごみ袋を運ぶほど、たくさんのごみを回収することができました。
そしてできた「わっ、すごい」と驚くほどのごみの山。
680kgものごみを回収し、無事に活動を終了しました。
山梨側の活動成果はこちら→151024Gururi-Yamanashi.pdf
【静岡側リポート】
続いて静岡県側の活動について報告します。
静岡県側は、地元星陵高等学校1年生を中心にネットワークメンバーや地元住民など
総勢210人のボランティアで活動を実施。
朝霧高原の国道139号線(県境~猪之頭入口交差点)を中心に
東海自然歩道や市道を7区間に分け、清掃活動と草刈りを実施しました。
地域住民による清掃活動が定期的に行われていることもあり
全体的にごみは少なめでしたが、羽が折れた扇風機や
未開封のスチールラックが回収され、常習的なポイ捨ての他
粗大ごみの不法投棄が後を絶たない現状が、確認されました。
自然豊かで、畜産業や農業が盛んな朝霧高原にごみを捨てるということは
自然に与える影響はもちろん、牧草や農作物の成育や収穫にも悪影響を及ぼします。
また、牧草地周辺の道路や駐車場では、アスファルトやガードレールから草が伸び放題。
景観を維持していくためには、定期的な草刈りも、とても重要な作業です。
ご参加いただいたみなさんお疲れ様でした。
静岡側の活動成果はこちら→151024Gururi-Shizuoka.pdf
開会式、活動運営のため、施設を貸してくださった
「道の駅 朝霧高原」、「富士教育訓練センター」にお礼申し上げます。
参加者の皆さん、実行委員会の皆さん、
そして活動オペレーションに協力してくれた富士山クラブの会員の皆さん、
ありがとうございました。そして、お疲れ様でした!
オール富士山の活動のまずは第一歩となりました。
富士山クラブのオペレーションにおいて、以下の協賛・協力をいただきました。
協賛:富士急行株式会社
協力:富士急行山梨バス株式会社