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富士山を眺める登山・秋

富士山を眺める登山・秋

こんにちは、インターンの吉村です。

「眺める」という言葉を考えてみると面白かったです。

「見る」という行為だけでなく、遠くの景色をボーっと見ていたり、

ショーウインドウ越しに高級車を見たり、

授業中に気になる女の子の顔を見ていたり、こんな時に「眺める」を使用できると思うのですが、

実際の距離、見えない距離感、更には時の流れも感じさせてくれます。

高校生の頃、部室近くの渡り廊下から夕焼けを眺めるのが大好きでした。

一人で眺めていた夕焼けは、いつしか授業中に眺めていた女の子と一緒に眺めた思い出の夕焼け、

みたいな青春を送りたかったです。

さて今回は富士山を眺める登山2018の活動報告です。

台風の影響で登山道を倒木が遮ってしまっている為、企画当初に予定されていたコースを変更し、

スバルライン五合目から奥庭を歩きました。参加者はスタッフを含め14名。

今回初めて富士山クラブのイベントに参加して下さった人もいました。

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5合目に到着した時の天気は、曇りと言うのか濃霧と言うのか、

頂上はおろか100m先も見えないような視界で出鼻を挫かれます。

雨天に備えてカッパを装着したら開会式を行っていざ出発です。

参加者の多くは富士山クラブのベテランの方々だった今回のトレッキング、

富士山クラブのスタッフだけでなく、少し歩けば誰かが何かに気付き、

また少し歩けば誰かが解説する、これを繰り返しながら時速1km、

非常にゆっくりとしたペースで奥庭まで歩いていきます。

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半分ほど歩いた頃、次第に天気が回復し始め、

雲の隙間から太陽の光が差し込んで5合目の木々や岩々を幻想的に映します。

まるで自分がハリーポッターの世界に入り込んだのではないだろうか、

そう思ってしまうような美しい光景です。

さらにもう少し歩くと雲が晴れ、富士山頂が顔を出しました。

「見えた時がシャッターチャンス」これは富士山の基本です。

よし来たとばかりに集合写真を撮ります。

なんとか山頂を望みながらしばらく歩けました。「眺める登山」が出来ました。

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時計の針は正午を回り、だんだんと奥庭へ近くにつれて、参加者の空腹感も強まっていきます。

お昼ごはん前、最後の見所である「御庭・奥庭第2火口列」を横切っていきます。

火口って、なんと言いますか、本当にそそりますよね。

複雑に入り組んだ曲線は無限のパターンを持っており全ての火口が違った顔を持っているかのように思えます。

更にはそこに生える植物がその魅力を引き立ててくれます。

ずっと見ていても飽きません。もしおススメの火口がありましたら、ぜひ教えてください。

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お昼ごはんは奥庭荘で頂きました。見てください、こちら松茸御膳!!

こんなにたくさん松茸を食べたのは人生で初めてでした。

これが高級な味なのだと感動しました。

他にも松茸そばや松茸うどんを食べた参加者もいまして、どれを見ても沢山松茸が乗っていました。

帰りは雨が心配されたので、スバルライン沿いに早歩きで帰ってきました。本当に楽しい登山でした。

報告:インターン研修生 吉村秀太

最終更新日  2018年11月 4日