富士山南面森林調査とは、富士山の静岡県側の標高1000m~1700mに跨る天然林の中に、
幹回り3mを超える巨木がどのように存在し、その巨木の周辺には、どのような生物たちが共存してるのかを調べ、
富士山本来の森の様相を明らかにするための取り組みで、2005年から調査活動をスタートしています。
調査方法は、国有林の林班図や団体会員の㈱エアロフォトセンター様から頂いた航空写真を基に、
対象となるエリアにローラーシフトを敷き、目視で巨木を探します。
巨木を発見したら、携帯型GPSで位置を特定し、樹高測定器やメジャーを使って巨木の計測をします。


それから巨木の特徴として、枝の広がり、巨木の下はどんな地面で、どんな植物が生えているか、
巨木にどんな植物が着生しているかなどなど、20項目以上記録します。
この日は、標高1600m付近で調査をしたのですが、シナノキの巨木を沢山記録しました。
集合写真の背景もシナノキなのですが、大きくなるにつれて幹の中央に空洞ができのが特徴で、
根本の空洞から空が見えることも珍しくありません。

こんな穴に、色々な生物が住んだり、隠れてみたりするんだろうなぁ...みたいな想像するのも楽しくなります。

ある樹木の樹皮です。黒い模様は「モジゴケ」の仲間。でも、コケじゃありません。地衣類です。

シナノキに枝の陰に鳥の巣がありました。コケと木の枝や葉っぱを上手に使った立派な一軒家でした。
現在、調査活動は、対象エリアの53%を終了したところですが、将来的には、
富士山クラブや沢山の企業やNPOが取り組んでいる森づくり活動に活かしていきたいと思っています。
なお、この調査活動、富士山クラブの会員で足腰に自信があれば、どなたでも参加可能です。
原則、毎月第1(金)と第3(土)に調査してますので、興味のある方は、静岡事務所までお問合せください。