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団体会員トップに聞く Vol.10

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株式会社エコ・エイト 須永八十八代表取締役

リサイクルの徹底で、目指すはゴミゼロ社会。
富士山へも、年に一度は清掃登山

株式会社 エコ・エイト 須永八十八 代表取締役株式会社 エコ・エイト
須永八十八 代表取締役
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近々創立30周年を迎えますが、創業のきっかけは
須永
実はお弁当なんです。私の東京の養父の家は弁当屋でした。一年365日稼動していましたから、当然ゴミも連日出るわけです。しかし年末年始になるとゴミの回収はお休み。毎年、新年早々、家の前がゴミだらけになる。これを見続けるうちに「他人がやってくれないのなら自分でやろう」と思い会社を起しました。といっても最初は軽トラック1台で、古紙回収、いわゆる「ちり紙交換」からのスタートでした。
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その会社が都内でも有数の廃棄物処理会社になりました。
須永
そうですね。古紙の回収でも人と同じことをしていては、と思い、例えばマンションなどに「何月何日にお伺いします」とチラシを配るなどの工夫をし、少しずつお客さんを増やしていきました。そうこうするうちにお客さんから、古紙以外の廃棄物処理を頼まれるようになり、それならと廃棄物全般を扱うようになりました。大きくなるための基礎ができたのは1996年ですかね、都下の調布に廃棄物処理センターを開設したことでしょうか。それも借地で数年で手狭になり、2002年に大田区に「京浜島リサイクルセンター」を建設しました。調布の処理施設は1日10トン程度の処理能力しかなく、事業の発展とともに限界を感じていました。そこで思い切って新設したわけです。新しいセンターは、1日の処理量が221トンと都内でも一、二を争う規模なんですよ。さらに24時間いつでも廃棄物を持ち込めるのが最大の特徴で、これも都内ではまだまだ珍しいようです。
エコ・エイト京浜マテリアルセンターにて機械で選別された、空き缶とペットボトルはそれぞれに圧縮される。 手前に見えるのがペットボトル。
=エコ・エイト京浜マテリアルセンターにて
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廃棄物処理も技術革新が盛んなのでは?
須永
おっしゃるとおりですね。京浜島に限らず、新しいシステムなどに思い切った投資をしてきました。例えば「HHTシステム」と「運行管理システム」もその一つでしょう。「HHT」というのは廃棄物のデータをトータルに管理するシステムです。我社には100台を超える作業車両が毎日都内を中心に走り、お客さまである、企業の廃棄物を回収しています。それぞれの担当者はお客さまのところで、専用端末を使い集めた廃棄物の種類、重量などを入力します。そのデータはそのまま本社に送られ一括管理されます。また各車両にはGPS(全地球測位システム)が装備されており、これを統括する「運行管理システム」が、それぞれの車の顧客間の距離や時間を見直すことで無駄な走行をなくし、業務効率のアップを図るとともに、環境への負荷も低減しているわけです。
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まさに廃棄物の集中管理ですね。
須永
まだあるんですよ。「HHT」は産業廃棄物を適正に処理するために不可欠な「マニフェスト制度」とも連動しています。HHTで入力されたデータをもとに、顧客から運搬業者、中間処理業者を経て最終処分まで、どのような種類のものが、どのくらい、かつどのように流れていったかを正確に把握・管理できる、これが「マニフェスト」で、適正に処理されずにおこる環境汚染問題、さらには不法投棄なども未然に防止します。
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さらに新しいことに挑戦されておられようで。
須永
以前から飲料用の缶やペットボトルのリサイクルも行っていましたが、2006年7月に京浜島の「リサイクルセンター」から1,2分のところに「京浜島マテリアルセンター」を建設し、ここで缶とペットボトルの圧縮加工と発泡スチロールの溶融加工をはじめました。
いずれも加工後は資源として活用するため「マテリアル」と名付けたわけです。
 
ご承知のように、リサイクルにもいろいろありまして、回収し再利用するのがリユース、加工し何かの原料にするマテリアル・リサイクル、さらには燃やし、その熱を利用するサーマル・リサイクルもあります。
 
そうそう新しいことといえば、同じ富士山クラブの会員でもある、毎日新聞さんの販売店から出る、新聞を束ねるPPバンドとビニールカバーの回収もやっています。
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機密書類もおはじめですね。
須永
わが社は廃プラを主に取り扱います。例えば患者さんの名前が書かれた点滴の容器やさまざまな情報が詰まったCDやメモリーなどですが、これを3センチ程度に破砕します。破砕した後は、やはり燃料にするサーマル・リサイクルと原料にするマテリアルと二通りの方法があります。
実を言いますと、廃プラのマテリアル・リサイクルは全国的にみてもやっているところは少ないんですよ。技術的に難しいというのがその理由のようですが、要はやる気の問題ですね。我々はマテリアル・リサイクルを軌道に乗せて、レジ袋やゴミ袋の原料にしたいと考えています。
 
近い将来「エコ・エイト」ブランドのゴミ袋ができるかもしれませんよ。いずれにしてもこれでわが社は廃棄物処理業から原料製造業に変身するわけです。エコ・エイトが回収した瞬間、ゴミがゴミでなくなり、ゴミがゼロになる。これが我々の目指すところです。

混ぜればゴミ、分ければ資源

毎日新聞のPPバンドとビニールカバーを回収する、エコ・エイトの専用車毎日新聞のPPバンドとビニールカバーを回収する、エコ・エイトの専用車
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地域にも貢献されています。
須永
第一と第三の火曜日に、本社(東京都世田谷区)と京浜島の周囲の清掃を行っています。朝7時20分から30分程度、内勤の全社員が地域別に分かれて、道路上などのゴミを拾っています。
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廃棄物処理の立場から、ゴミを出す人に何か一言を
須永
ゴミを出す一人ひとりが、もっとごみに対する意識を持てばリサイクルが進み、ごみは限りなく減らせるはずです。まさにわが社のモットーにもありますが、「混ぜればゴミ、分ければ資源」で、ゴミ減らす努力をしていただくとともに、出す時は分ける、これを徹底していただければ、いずれゴミゼロの社会が来るのでは。わが社も、さらなるリサイクル社会の実現を目指しています。単に廃棄物を集め、焼却や埋め立てて処理すればよいという時代は終わりました。
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ところで毎年富士山で清掃登山をされていますね。
須永
きっかけは私が個人的に登ったことでしょうか。やってみたら結構きつい。これは社員を鍛えるのにぴったりだと思いましたね。今年で12回目ですが、毎年7月末に私を先頭に、管理職と営業職を中心に約40人がごみ袋を手に山頂を目指し、山道のごみを回収しています。
2008年7月に行われた、富士山清掃登山にて2008年7月に行われた、富士山清掃登山にて
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その富士山ですが、最近、世界遺産に予備登録されるなど、話題になる機会が多いのですが、最近の富士山の現状についてなにかご意見はありますか?
須永
そうですね。各地で山に富士の名を付け、富士山の見られるところでは富士見の地名になり、また浅間神社として愛されている富士山ですが、今まででは考えられない環境の変化から突然の豪雨等がどのように大沢崩れの箇所に影響するか心配ですね。なだらかな雄大な裾野があっての富士山と思いますので。
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最後になりますが、富士山クラブになにかご意見、もしくはご提案はありますか。
須永
個人的には富士山が世界遺産に登録されることを願っております。その意味からも、富士山クラブでサポートしていただければと思います。

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最終更新日  2018年11月 8日