本活動は富士急行株式会社のご協賛を賜り実施いたしました
特定外来生物(植物)アレチウリの生育が確認されている河口湖。生態系への被害防止等の対策は、各都道府県、市区町村において行わなければなりません。富士山クラブでは関係各所と連携し「河口湖アレチウリ一掃作戦」と名付けた駆除活動を2013年から実施しています。
前回(7月6日)とは打って変わって、比較的涼しい中での活動となりました。
また相変わらず河口湖の水位は高いままなので、足元に注意しての実施です。
今回、水面下で根を張り水面上に本葉が出ているアレチウリを八木崎公園内で確認、光合成ができればこのまま成長するのでしょうか(抜き取ってしまったので今後の確認はできませんが...)
2024年度3回目の、河口湖アレチウリ一掃作戦!
これまで2回以上参加の方10人と初参加2人の計12人での調査・駆除活動、ありがとうございました!
今回は、河口湖の南岸を西から小海公園、シッコゴ公園、八木崎公園、畳岩・船津浜の4つのエリアを、二手に分かれて生育地点調査と駆除活動実施。
小海公園では、湖畔の手入れが行き届いているおかげか、1週間前も今回も数本のアレチウリの発見抜き取りで済んでいます。このまま早期発見を続けて、アレチウリが「ない」エリアにもっていきたいですね。
シッコゴ公園は、1週間前の続き、御室浅間神社側の駐車場付近で、すでに葦を覆うほどに長く高く成長していたアレチウリを抜き取りました。芝生の前の葦原には現時点では生育の確認はできず。
八木崎公園は、芝生の丘の横にあるアジサイに囲まれたビオトープ内にいつもアレチウリが出てきます。一度草刈が行われており、発芽したてのものから数メートルに成長したものまでいろんな段階のアレチウリが揃っていましたが、見通しが良いおかげで発見と抜取りを容易に行うことができました。
そして河口湖で最も賑わっている畳岩から船津浜、ここにもアレチウリが。遊歩道から一段下がった湖畔に、双葉の状態のものから本葉が数枚出ているものまで発見し、抜き取りしました。富士山クラブが調査した8年前にはなかった場所にも生育を確認しており、ここは桟橋を管理する方々のこまめな草刈りのおかげで、アレチウリが大繁茂することはなさそうですが、開花前に発見駆除し続け、アレチウリの「ない」エリアと変えていかれればと思います。
これから梅雨明けし、アレチウリを含む植物たちがぐんぐん成長する時期になります。アレチウリは8月頃に小さな白い花をたくさん咲かせ、蜜を求めてたくさんのキイロスズメバチが集まります。人気の観光スポットでスズメバチに刺されるなどの被害が出ないようにするためにも、開花・結実前でのアレチウリ駆除は必要な対策です。
今回の参加者からの感想にもあったのですが、結実した後のアレチウリ駆除は2つの理由でとても大変で、1つは数メートルの長さであちこちに茎をのばしているので一株回収するのにとても体力を使うこと、2つめはアレチウリの実はたくさんの細くて透明に近い白色の柔らかいトゲで覆われており、このトゲが衣服に付くとチクチクチクチクととても痛いのです。この大変さとスズメバチの事を考えると、開花前に駆除の対策をするのが抜き取りも楽でスズメバチも寄り付かず安全に活動できる、ということがわかるかと思います。
7月は河口湖アレチウリ一掃作戦集中月間。毎週土曜日に活動を実施しますので、ぜひご協力ください!>>詳細こちら
活動範囲:5km
河口湖南岸:勝山地区-小海公園・シッコゴ公園、八木崎地区-八木崎公園、舟津地区-畳岩・船津浜
活動内容:アレチウリ駆除、ごみ拾い
回収成果:
アレチウリ 11袋=24.7kg(勝山地区3袋6.2kg、八木崎地区6袋12.5kg、船津地区2袋6.0kg)
ごみ 2袋=1.6kg(勝山地区0.5kg、船津地区1.1kg)可燃1袋1.0kg、缶1袋0.6kg
Thanks!:明治グループ労働組合連合会(回収用袋)
参加:全国川ごみネットワーク 全国水辺のごみ調査「水辺のごみ見っけ!2024」
→前回の活動を全国川ごみネットワークにレポート掲載いただきました♪
ところでアレチウリとは??予習復習に、こちら↓をご参照ください!
富士河口湖町環境課のページ(駆除すべき特定外来生物『アレチウリ』とは?)
山梨県自然共生推進課のページ(アレチウリ(特定外来生物)について)
環境省のページ(特定外来生物の解説 アレチウリ)
河口湖の生態系保全のために、アレチウリの生育範囲が広がらぬよう、アレチウリ一掃作戦は継続する必要があります、今後もどうかご参加、ご協力をお願いいたします!