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山梨県内オオキンケイギク駆除活動レポート

山梨県内オオキンケイギク駆除活動レポート

5月20日、

山梨県で特定外来生物を担当する「自然共生推進課」主催の外来植物防除講習会に参加しました。

現場は、北杜市のハイジの村。道路沿いや敷地内のいたるところに開花を始めたオオキンケイギク。

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開会式に続き、富士山科学研究所・安田先生の説明を受け、県内企業の方や住民の方とともに約1時間の駆除活動に没頭しました。

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多くが初めてオオキンケイギクの駆除活動に取り組まれる方でしたが、中には自宅周辺でオオキンケイギクが生えるので見つけたら抜いているという、普段から身の回りで実践されている方もいらっしゃり、少しずつ活動の輪の広がっていることを実感しました。

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それでもまだあまり浸透していないと感じる「特定外来生物」問題とその「駆除活動」ですが、講演等の啓発や実践としての駆除活動は山梨県内各所で多く実施されており、山梨県ではリーフレットを発行、啓発を続けています。


6月15日、

山梨県の早川町観光協会主催の、2018年に開始し今年6回目となるオオキンケイギク駆除活動に参加しました。

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奈良田湖畔と少し離れた早川集落の2か所で、約30人が二手に分かれて駆除活動を展開。

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湖畔のオオキンケイギクは、根が浅く小さい株が多く、見回した感じで花をつけているものはみられませんでしたので、葉っぱだけで見分けるのはなかなか上級レベル...と思いきや、年1回のこの活動に毎年参加されている方がほとんどのようで、「これか?」「違う、こっちがそうだ」などと確認しあいながら和気藹々と駆除を進めていました。

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早川集落に移ると、大きく背を伸ばし立派に開花したオオキンケイギクに出迎えられ、時間いっぱいまで抜取りを進めました。

 南アルプス生態邑様のブログ

 NHK NEWSWEB 特定外来生物「オオキンケイギク」の駆除活動

開花時期での駆除活動は見分けやすさと、その後の種子の産生を抑えることができますので、駆除の効果も出やすいのではないかと思います。実際に5月から7月に実施するところが多いようです。同じ場所で年数回実施できるのが理想的ですが、なかなかそうもいきません。イベント実施と、刈り取り、個人での抜き取り、これらを組み合わせ生育エリアの拡大を防ぐことの必要性を感じました。

現在は、人や車の往来が多いところに生育する傾向があるようですが、いつどのような条件で山の中や人目につかない場所での生育が可能になり、爆発的繁茂に繋がるか、どのような在来植物が影響を受けるかわかりません。今できる防除活動をしっかりと行い、少なくともこれ以上侵入させない努力をまずは富士山麓で、しっかりとやっていきたいと思います。

最終更新日  2023年6月21日