ホーム

ブログ

フォトトピックス

富士山の日記念シンポジウムのYou Tubeをアップしました  

富士山の日記念シンポジウムのYou Tubeをアップしました  

DSCF4376.jpgIMG_20240223_140154.jpg

今年223日に山梨県立世界遺産センターで実施した「富士山の日記念シンポジウム」の模様をYou Tubeにアップしました。ぜひ御覧ください。

皆さんからの高評価とコメントをお待ちしております。

 当クラブ主催の「富士山の日記念シンポジウム」(協賛:富士急行株式会社、富士河口湖町 後援: 毎日新聞社MOTTAINAIキャンペーン事務局)は、2月23日午後1時から富士河口湖町の山梨県立世界遺産センターで開催し盛況のうちに終了しました。会場には、あいにくの降雪にかかわらず、都内や神奈川県からの方々も含め、定員いっぱいの約40人の聴衆が訪れ、終了時間の15時まで、パネリストの興味深いお話に最後まで熱心に聴きいっていました。


 このイベントは、富士山が世界遺産に登録されて10周年の節目に当たることから、インバウンドによるごみのポイ捨て、街中や登山道にあふれる「オーバーツーリズム」など、新たな問題を取り上げるとともに、富士山をどう楽しみ、美しい自然をどう守っていくのかという視点から、立命館APUサステナビリティ観光学部のトマス・ジョーンズ教授と元富士山レンジャーで南アルプスの山小屋に勤務されている中島紫穂さん、当クラブ理事で富士山ネイチャーツアーズ代表の岩崎仁さんの3人をパネリストとして登壇いただきました。


 冒頭で七井辰男事務局長が、1月に発生した能登半島地震の被災者に哀悼とお見舞いの言葉を述べた後、野口健理事長がZoomを通じて、被災地支援の現状を報告するとともに、富士山ツーリズムについて「私たちNPOと住民、行政とが一緒に協力することで入山規制などの動きにつながりつつある。こうした連携をこれからも強めていきたい」などとあいさつしました。


 このあと、3人のパネラーがそれぞれ基調講演。ジョーンズ教授は、世界遺産登録後の10年間を振り返ったあと、新しい富士山ツーリズムのあり方とイギリス人から見た富士山の3点について報告し、「富士山はスペインの世界遺産である巡礼地サンティアゴ・デ・コンポステーラのような道を目指してもいいのでは」と提言しました。


 続いて中島さんは、自己紹介で動物園や富士山レンジャーでの体験に触れたあと、南アルプスで今、地域資源の掘り起こしに努めていることを紹介。他の地域には知られていない麹や大豆を原料にした「しょうゆの実」や「炭俵」や炭作りなどの伝統工芸の伝承の大切さについて語ってくれました。


 岩崎さんは、日本野鳥の会でのレンジャーなどの活動を紹介したあと、「富士山の魅力は五合目から下にある」と述べたうえで、自らが催行する「富士下山ツアー」に触れ、「日本一裾野が広い富士山は、登山もいいが、四季を通じて楽しめる下山ツアーも、新しいツーリズムのあり方では」と語りました。


 このあと3人によるパネルディスカッションが行われ、オーバーツーリズムについてのそれぞれの見解や、新しいツーリズムの姿について掘り下げた意見が交換されました。

最終更新日  2024年2月26日