講談師であり、当クラブ理事の神田紫さんが、5年ぶりに、富士山クラブ会員や一般参加の皆さんとともに、7月26日ー27日の1泊2日で富士山頂へ登りました。
神田さんは、27日早朝、山頂にて富士山講談を披露、山頂講談10回目の記念すべき日になりました。
2008年から毎夏、富士山頂で、富士山にちなんだお話を口演した神田紫さん。2019年を最後に、コロナ禍で5年間お休みしていました。今まで12回、9回は山頂で、1回は強風のため、宿泊した山小屋で、2018年、2019年の最後の2回は、台風で山頂まで到達できず、「何としても山頂で10回の講談をしたい」という強い思いがあり、このたびの登山となりました。
パリ五輪開幕、また先日の新紙幣発行にちなみ、パリで交差した渋沢栄一と葛飾北斎(版画)を取り上げたお話に、講談を聞いていた参加者も「なるほど」、「そうだったの」とうなずくことしきり。幕末の江戸から明治へと代わる歴史の転換期の語りが「パパン」と張扇で締めくくられると、大きな拍手がわきました。
(上段)山頂で熱演する女流講談師・神田紫さん(27日)
(下段)山中湖上空のご来光を拝み山頂へ(27日)
上記写真6枚は参加者・西山理郎さん提供