静岡県高文連自然科学専門部主催のサイエンスミーティング「富士山の大自然に学ぶ」を行いました。参加者は静岡県下の15校、84人の高校生とその先生たち。遠く浜松から参加した生徒もいました。
今回の学習プログラムは、富士山クラブがコーディネートし、自然散策のガイドを担当したほか、山梨県環境科学研究所の内山先生と山本先生には、富士山の洞窟についてのお話 を、中野先生には富士山の森林の遷移や調査についてのお話をしていただきました。また、洞窟の観察では、富士山クラブの団体会員でもあり、日本や海外の火山洞窟を調査し、富士山でも長年、150以上の洞窟を調査、研究しているNPOの火山洞窟学会の川村さんと星野さんが協力、地面は凍っており、光もヘッドランプだけという洞窟の中を、安全に観察できるようにサポートしていただきました。
青木が原樹海と、大室山のまわりの地形や森林の違いを観察し、洞窟の中では、温度の違いはなぜか、氷柱の観察、また約1000年前に洞窟がどう形成されたのか、想像したり洞窟の表面を観察したりと、多くの生徒が火山としての富士山の理解を新たにしているようでした。