前線をともなった非常に強い勢力の低気圧の影響で14日未明より降り始めた雪により
山梨県内では記録的な大雪となりました。
1894年、甲府地方気象台が観測開始以降最高となる大雪で、
もりの学校のある西湖でも150cm前後の降雪となりました。
15日以降、山梨県内から県外に通じる、高速道路や幹線道路、鉄道やバスなどの
公共機関もすべてストップした状態になり、山間の地方では孤立してしまった地域が
相次ぎました。また、西湖や精進湖などの湖畔付近では、雪崩があったと報道されました。
そんな状況の中、本部の職員は14日にもりの学校を離れてから1週間、
もりの学校にに近づくことができない状態が続いていたのですが、
道路状態の回復を見ながら、20日になってやっと、もりの学校の様子を見にくることができました。
建物の中の状態を確認したところ、台所は落雪の衝撃で天井が落ち、また外壁にも縦にヒビが・・・。
また、講堂のガラスが一枚、積もった雪に押されて割れてしまいました。
そのほかの場所に被害は見当たりませんでした。
急きょ、その昔この校舎を学び舎として育った地元の大工さんに来ていただき、
屋根がこれ以上崩れないように仮の柱を立て、台所の備品はすべて講堂に運び出し、
ブルーシートで覆う処置を施しました。
降雪10日後となる24日となると、もりの学校へ通じる脇道も除雪が入りました。
また、新潟出身の雪かき名人・新入り「ジョー」を中心に、山梨の職員の手により、
校庭に積もった雪も業務に困らない範囲で除雪を行いました。
今後、周辺の除雪を行った後、台所は改修工事を行い、
今度は大雪にもびくともしない部屋へとリニューアルする予定です(希望)。
それにしても、この記録的な大雪の中、台所は仕方ないとしても
頑張って耐えてくれたもりの学校の校舎。
学校を心配してくださった皆様のお気持ちが学校に通じたのかもしれませんね。
今回、自分たちのことだけでも本当に大変であった中、
根場地区やもりの学校の様子を電話で教えて下さった、根場民宿の皆様、西湖いやしの里根場様、
写真でもりの学校の状況を教えて下さった、ふなっちゃん&ふなぼう、
台所の緊急処置を施して下さった、古谷建設様、
もりの学校の除雪に協力したいとお声をかけてくださった皆様、
本当にありがとうございます。
皆様のお気持ちに応えるためにも、今後ももりの学校を大切に守っていきます。