春を迎え、いよいよ始動した山梨県における活動。
2016年度の第1回目となる団体活動は、
今年初めて清掃活動にご参加くださった日立化成労働組合様です。
強風に桜吹雪が舞う、もりの学校の校庭。
この日は、午前中は富士山が顔をのぞかせたものの、厚い雨雲に覆われた空模様。
しかし、もりの学校にお集まりくださった22人の皆様は
ばっちりと雨対策の服装を整え、徒歩にていざ現場に。
現場は西湖根場地区の湖北ビューラインに隣接する樹海の末端。
自然散策路もすぐ脇に望めます。
溶岩の陥落穴に、びっしりとごみが見えていて
樹海散策をするたくさんの人々も、がっかりしてしまうような光景が広がっていました。
小雨が降る中現場に到着した皆様は、スタッフから作業の進め方の説明を受け、
それぞれの持ち場に散って、回収開始。
鍋やら、カン、ビンやら、釣り餌のビニールやら、
数十年前のものと思われるごみたちが次々に穴から出没。
例のごとく、レトロなデザインのカンを見つけると、
「懐かし-」「こんなの見たことない」などの会話があちこちで・・・
さて、この日まず驚かされたのは、分別を担当してくださった方々の手際の良さ。
黙々と手早くごみを分けるそのテクニックはすばらしいの一言。
スタッフ3人がごみ運びを手伝うほどのスピードと正確さで、
バケツに集められたごみをそれぞれのビニールに分け
トラックの荷台に運び込んでいきました。
もちろん、掘り出し担当の皆様も、それに負けない程のがんばりを見せてくださいました。
掘り出していくうちに、もともとの地形が姿を現し始め、
雨の中の作業といえど、さらに力が入ります。
エンビパイプや一斗缶などの大きなものも見つかりました。
ふと、現場の一人から「あっ!」と驚きの声。
ちょっと怖い、首と胴体が分かれたキューピー人形でした。
約1時間30分の作業を終えた皆様はもりの学校に移動して、振り返り会を実施。
今日の活動について、
「想像していたごみ拾いと全然違ったごみ堀り作業を行い、
あれらのごみが何十年たっても土に還らないことを実感しました。
よい経験となりました」
と、代表の方から感想のお言葉を頂きました。
振り返り会の中でもお話し致しましたが、
貴重な自然が残る富士山麓の森から、
ごみが無くなる日まで、富士山クラブは環境保全活動を継続していきます。
今日の体験を、日常生活に戻ってからも、ご家族や、ご友人
会社の皆様など、たくさんの方々にお話し頂ければと思います。
皆様の体験談から、
この活動がもっと大きく広がっていくことでしょう。
本日は雨の中での活動、本当にお疲れ様でした。
また、ありがとうございました。
明日のトレッキングでは、皆様がきれいにしてくださった
樹海の自然を楽しみましょう。
本日の活動成果はこちら→160421HitachiChemicaCo.,Ltd.pdf
バスの駐車場をお貸しくださった「西湖いやしの里根場」様、
いつもながらのご協力に深く感謝申し上げます。
本活動は平成28年度環境省グリーンワーカー事業の一環として
実施しております。