創立趣旨

創立趣旨

創立趣旨

名実ともに我が国の象徴であり、日本人の心のふるさとでもある富士山。古くより歌に詠まれ、書画に写されてきたその美しさは今も失われてはいません。しかし、かつて富士山に広く存在した美しき原生林は各所でその姿を消し、観光道路によって大量に押し寄せる観光客や登山客が残すゴミとし尿の類は、自然の持つ分解・浄化能力をはるかに超え、まさに目を覆う環境破壊の現実が山林をむしばんでいます。

山麓に目を転ずると、富士山が持つ最大の恵みであった湧水の減水・枯渇の問題を始め、本来自然界には存在しないはずの各種有害物質の検出すら相次いでいます。周辺の道路整備によって、不特定多数の人間が山域に無制限に立ち入ることにより、心ない人々のゴミの投棄や踏圧・盗伐・野生動物の轢死など、生態系の破壊に直結する行為となって顕在化しています。

さらに、富士山をとりまく観光形態は、限られた一時期に一部の空間に人々が群がる、オーバーユースの状況となっています。まさに、富士山は痛み傷つき悲鳴を上げているのです。

この富士山の厳しい環境破壊の実態をふまえ、いまこそ富士山をとりまく諸問題と真摯に向き合い、自らの手で富士山の環境を守り、創造していく「人材」と「組織」の育成や環境情報の発信が急務であると言えます。

創立趣旨

本会は、いままでとかくバラバラに活動してきた市民・行政・企業がパートナーシップを取り、三者が一丸となった新たな富士山の環境保護・保全・改善活動の体制づくりに邁進するものです。さまざまな活動を通して、富士山の「現状を知り」、自らがこの活動に関わる意味と使命を「考え」、これを「実践」し、「成果」を蓄積していくこと、そして、富士山の環境問題に取り組むことを通して、日本の環境問題を解決するための処方箋を考えることを目的とするものです。

具体的には、人材と組織の育成、環境情報の受発信、専門家集団の育成、富士山環境ボランティアのネットワーク化を図るとともに、今後、必要とされる富士山の環境利用の在り方についての調査・提言を行うものです。併せてこの活動を広く社会に紹介し、その趣旨と成果をアピールすることで、日本人の心のふるさと、人類共有の財産である富士山の持つたぐいまれなる貴重な環境を守り、後世に伝えていくための諸事業を展開することを目的とするものです。

平成10年11月21日

特定非営利活動法人 富士山クラブ

※平成11年11月4日に経済企画庁より特定非営利活動法人の認証を受けました。


※平成23年8月1日に国税庁より認定特定非営利活動法人の認証を受けました。

最終更新日  2013年1月22日