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清掃活動の意義

清掃活動の意義

清掃活動の意義

清掃活動の意義

「拾っているだけではイタチゴッコ」という人もいます。「ごみを掘り起こして、別の場所に埋めているだけでは」という声も聞かれます。でも、そうではありません。不法投棄されたごみは、地下水や土壌などの環境を汚染し続けます。私たちの命を支えている水は、地球環境にとっては血液のようなものです。血液がきれいでなければ、私たちの健康は蝕まれていきます。回収したごみの一部はきちんと分別され、リサイクルされます。ごみを拾うことなしに、自然環境を守ることはできません。

富士山を少しきれいにしたことで、清掃活動は終わりではありません。これを自分の日頃の行動を見直すきっかけにして欲しいと考えています。自分は余分なゴミを出していないだろうか。考えてほしいのです。個人としては、レジ袋を減らすことはできないか。分別をきちんとしているか。企業の方でしたら、自分たちが製造、販売している製品を作る際に、余分なごみを出していないか。環境にやさしい製品か。余分な包装をしていないか。などなど。それも参加した清掃活動の一部なのです。

富士山クラブの清掃活動はごみを拾うことだけにとどまりません。清掃活動を通じて、「ごみを捨てない人」「ごみを出さない人」を増やすことに力を入れています。

清掃活動の意義

日本は1年で5204万トン(東京ドーム約140杯分)のごみを出しています。1人当たり年407キロになります。日本は輸出大国といわれていますが、重さで計ると、輸入しているのは年約6億トン、それに対して輸出しているのは0.8億トンにすぎません。毎年3.7億トンがごみとして、日本に堆積していく勘定になるそうです。これに対して、米国は3.37億トン輸入して、3.29億トン輸出。英国は1.17億トン輸入して1.3億トン輸出しているそうです。

日本は残念なことに、ごみ大国です。富士山に捨てられているごみはその一部でしかありません。

まずは、無駄なものを買わない、ものを大切に使う「もったいない」の精神が基本です。さらに、3つのR、つまり、リデュース、リユース、リサイクルを通じて、仕方なく出るごみも減らす。ごみを減らすことによって、自然環境への負荷を減らし、地球温暖化をもたらすCO2などの排出を減らしていくことが、最終的な目標です。清掃活動を通じて、無意識に捨てられるごみがどんなに自然を汚すのかを知り、日々の生活に生かしていきましょう。

世界に誇れる美しい富士山の環境を守るために、いつの日か富士山から不法投棄されたごみがなくなるまで、富士山クラブはごみを徹底的に拾い続けます!その活動が日本から、地球からごみ問題をなくすことにつながると確信して。

最終更新日  2018年11月 8日