休眠預金活用事業とは、休眠預金(※)を活用して、地域の社会課題の解決をめざす活動です。
当クラブは2020年、山梨県で資金分配団体となり、地域の諸課題解決に取り組む、県内の公益民間団体を助成する事業を開始しました。それまでは、山梨県には資金分配団体がありませんでした。すでに長野県で助成事業を行い、実績のある公益財団法人長野県みらい基金から、「コンソーシアムを組んで、甲信地域の地域課題解決に取り組みませんか」とお声がけいただき、資金分配団体となりました。
※ 休眠預金は、10年間取引がない預金のことで、毎年約1200億円発生しています。この休眠預金を社会課題の解決や民間公益活動の促進のために活用する「民間公益活動を促進するための休眠預金等に係る資金の活用に関する法律」(休眠預金等活用法)が、2018年1月施行されました。
休眠預金等の活用のしくみ リンク (JAPIA) https://www.janpia.or.jp/kyumin/
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私たちはなぜ休眠預金活用事業に取り組むのか
「環境団体なのに、なぜ資金分配団体として、地域の課題解決に取り組んでいるの?」とよく問われます。環境の「環」は「わ」、人と人のつながり、人と社会とのつながりを意味するのだと思います。環境の悪化は、貧困、不平等・格差、気候変動など社会課題を生む原因にもなっています。創立から25周年を迎え、自然、暮らし、経済など多様な視点から、持続可能な地域づくりに取り組むことこそ、環境を守ることに通じていると考えます。
また当クラブは、山梨県で最初に「認定」NPO法人となりました(2011年国税庁認証、2016年、2021年山梨県認証更新)。大勢の市民ボランティアの皆さんに支えられ、行政、企業、地域団体など、さまざまなセクターとパートナーシップで富士山の環境問題に取り組んできました。私たちが活動してきた日本を代表する山「富士
山」がある山梨県や静岡県で、何か地域に貢献できることはないかとも考えてきました。
資金分配団体として、私たちが暮らす地域のニーズから、助成事業を設計し、地域の民間団体がこの助成金を活用して、地域課題の解決に取り組み、よりよい地域になっていく。「富士山から日本を変える」を合言葉に活動していますが、変化は足元から、地域で起きた変化が山梨県全体を変えていく、その手ごたえを実感しながら、この活動を行っています。
2024年3月 理事長 野口 健
富士山クラブ 休眠預金等活用事業 事務局(担当:青木)
メール:kyumin★fujisan.or.jp ※★を@に変えて送信ください。
TEL:0555-20-4600